COVID-19ワクチン健康被害 死亡事案の申請は毎月50件 7割が審査未了
(おことわり)この記事は当初サポートメンバー限定で配信しましたが、無料読者も閲覧できるよう変更しました。(2024年1月)
審査状況の概要
9月は新型コロナワクチンの健康被害に関する審査会が4回開かれ(11日、15日、22日、27日)、計479件の審査結果(認定422件、否認57件)が公表された。
健康被害が認定されたのは計4520件。重複認定とみられる事案を除外した認定実数(推定値)4396人(推定値)となった。
新たな被害申請受理件数は8月末に比べて345件増えた。
厚労省は、死亡事案の受理件数について、9月22日時点で949件と初めて公表した。
(参考記事)
(第6回レポート本編の内容)
▼月別審査状況(新規受理、審査終了、未了件数の推移)
▼「認定」事案の分析(認定者の年代別内訳、死亡・後遺障害事案の内訳、心筋炎・心膜炎の内訳)
▼【今月の分析】死亡事案の審査状況
▼審査結果データベース最新版(10月6日現在)
(※ 毎回、同じ項目について掲載するとは限りません)
月別審査状況
9月の審査結果の発表件数は479件。6月から4ヶ月連続で、審査終了件数が新規受理件数を上回った。
(注)月別の新規受理件数は、前月の最終回の新規受理件数と当月の最終回の新規受理件数の差分をとった数値であり、厳密な当月分(1日〜末日)の新規受理件数ではない。
そのため、審査未了件数は減少傾向にあるが、依然として約3800件の審査が終わっていない。
新規受理は月300件前後の状態が続いており、このペースだと、審査未了件数が1000件を下回るまでに約1年かかる計算となる。来年(2024年)中に審査は終わらず、2025年以降も続く見通しだ。
「認定」事案の分析
9月27日までに健康被害の認定件数は4520件となり、重複認定を差し引いた実数は4396人(推定値)だった。実数ベースで年代別にグラフ化すると、次のようになった。
接種率の高い高齢者と接種率の低い若年者で比較すると、若年者の方が認定件数が多いことがわかる。このことは、若年者の方が高齢者よりも、接種による健康被害が生じる可能性が高いことを示している。
一方で、死亡認定は、高齢者側に年齢分布が大きく偏っている。とはいえ、若年者の認定件数も増えつつある。
後遺障害・死亡の認定件数は280人、そのうち30代以下の若年層は27人となっている。
(この後の内容)
・心筋心膜炎の認定状況(20代以下の年齢別)
・【今月の分析】死亡事案の審査状況