COVID-19ワクチン 被害救済「否認」の割合が上昇傾向 接種との因果関係を否定した事案は限定的

厚労省のオープンデータに基づく健康被害レポート(2023年7月)
コロナワクチン メディアが報じないファクト 2023.08.15
読者限定

(おことわり)この記事は当初サポートメンバー限定で配信しましたが、無料読者も閲覧できるよう変更しました。(2024年1月)

審査状況の概要

7月は新型コロナワクチンの健康被害に関する審査会が4回開かれ(10日、14日、26日、31日)、計513件の審査結果(認定423件、否認90件)が公表された。

4つの部会で分担する体制となった6月以降、1ヶ月あたりの審査件数は500件を超えている。

健康被害が認定されたのは計3586件。これで、過去44年間(1977年〜2021年)の健康被害認定総数(新型コロナワクチンを除く)の累計3522件を上回った。

7月の死亡認定件数は1ヶ月あたりとしては過去最多の44件で、計147件となった。こちらも過去44年間の累計151件に近づいている。

7月31日現在、COVID-19ワクチン接種による健康被害の申請は8388件が受理され、審査結果が出たのは4094件。審査のペースが大幅にアップしたことにより、審査未了率は低下している。

***

(第4回レポート本編の内容)
▼審査状況の概要(月別審査状況の推移)
▼「認定」事案の分析(年代別、性別、疾病別、心筋炎・心膜炎の年齢別内訳)
▼「否認」事案の分析(否認率の推移)
▼【今月の分析】健康被害否認の状況
▼審査結果データベース最新版(8月4日現在)

***

月別審査状況

7月の審査結果の発表件数は513件で、前月よりやや減少したものの、2ヶ月連続で月間500件を超えた。審査会の部会が増設されたことで審査がスピードアップしたと考えられる。

受理件数は3月をピークに減少傾向が続いており、7月は274件だった。

8月4日の審査会終了時点で、審査未了件数は依然として4000件超だが、審査未了率は50%を下回った。

(注)月別の新規受理件数は、前月の最終回の新規受理件数と当月の最終回の新規受理件数の差分をとった数値であり、厳密な当月分(1日〜末日)の新規受理件数ではない。

(注)月別の新規受理件数は、前月の最終回の新規受理件数と当月の最終回の新規受理件数の差分をとった数値であり、厳密な当月分(1日〜末日)の新規受理件数ではない。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2583文字あります。
  • 「認定」事案の分析
  • 【今月の分析】健康被害の否認状況
  • 審査結果データベース

すでに登録された方はこちら

読者限定
COVID-19ワクチン 後遺障害事案の審査進捗率が判明
読者限定
COVID-19ワクチン 10代未満の健康被害も初認定
読者限定
COVID-19ワクチン 接種者人口あたり健康被害認定者数を分析
読者限定
COVID-19ワクチン健康被害 死亡事案の申請は毎月50件 7割が審...
読者限定
【速報】COVID-19ワクチン健康被害 10代の認定も300人に
読者限定
COVID-19ワクチン健康被害の認定 約4000人に 死亡事案の審査...
読者限定
【速報】COVID-19ワクチン健康被害 10~40代の172人認定(...
読者限定
COVID-19ワクチン被害認定3000件を超える 脳梗塞・脳出血も増...