COVID-19ワクチン 接種者人口あたり健康被害認定者数を分析
(おことわり)この記事は当初サポートメンバー限定で配信しましたが、無料読者も閲覧できるよう変更しました。(2024年1月)
審査状況の概要
10月は新型コロナワクチンの健康被害に関する審査会が4回開かれ(6日、13日、23日、26日)、計517件の審査結果(認定394件、否認123件)が公表された。死亡事案の審査件数は69件(認定54件)だった。
11月も審査会が4回開かれ(13日、17日、24日、29日)、計537件の審査結果(認定443件、否認94件)が公表された。死亡事案の審査件数は68件(認定54件)だった。
これまでに9552件の救済申請が受理され、6218件の審査が終了、うち5357件が接種による健康被害と認定された。重複認定とみられる事案を除外すると、認定実数は5175人(推定)。
このうち、死亡事案は1040件の申請が受理され、377件が認定されている。後遺障害事案の申請件数は不明だが、22件が認定されている。
(この後のレポート本編の内容)
▼月別審査状況
▼「認定」事案の分析
▼【今月の分析】年代別にみた接種者人口あたりの健康被害認定者数
▼審査結果データベース最新版(11月29日現在)
月別審査状況
現在、救済申請の新規受理件数は月300件前後で推移している。死亡事案の新規受理は月50件前後に上っている。
一方、審査件数はここのところ月500件前後で推移している。
今年6月から6ヶ月連続で、審査未了件数は減少しているが、依然として約3300件に上っている。このうち619件が死亡事案とみられる。
審査未了率(受理件数に占める審査未了件数の割合)は昨年8月〜今年2月にかけて70%台で推移していたが、現在は30%台にまで低下した。審査の滞留は徐々に解消されつつある。
「認定」事案の分析
11月29日現在、健康被害の認定件数から重複事案とみられるものを差し引いた認定者実数は推定5175人で、年代別にみると40〜60代が約50%、10〜30代が約30%、70代以上が約20%となっている。死亡事案の認定者を年代別で見ると、70代以上が約60%を占め、40〜60代が約30%、10〜30代が10%未満となっている。
後遺障害・死亡の認定件数をあわせると399人となり、うち30代以下の若年層が33人となっている。
ただし、接種者人口は年代ごとに異なるので、接種者人口あたりの認定者数は、別途分析が必要である(後述【今月の分析】参照のこと)。
心筋心膜炎の認定状況
COVID-19ワクチン接種による重大な副反応リスクと明記されている心筋炎・心膜炎については、これまでに425件の健康被害が認定され、大半が20代以下(男性)となっている。
【今月の分析】年代別にみた接種者人口あたりの健康被害認定者数
現在、健康被害の審査状況は6割以上が終了する一方、毎月多くの新規申請が受理されている状況だが、現時点で確認されているデータに基づき、2接種者人口あたりの健康被害認定者数を算出した。